ビッグボスは、Prime Point LLCが運営する海外FX業者です。
2013年から運営されており、運営歴は浅いものの年々着実にユーザー数を増やしています。そんなビッグボスは、広告塔として2021年に格闘家のボブサップがブランドアンバサダーに就任しました。
取引に直接は関係ないものの、世界的な有名人が起用されている事で一定の信頼感を得られます。
そんなビッグボスの詳細や特徴について分かりやすく解説します。
ビッグボスとは?
レバレッジ倍率 | 最大999倍 |
スプレッド(平均) | 1.6pips/ドル円、1.9pips/ユーロ円 ※変動スプレッドのため変動あり |
取扱銘柄 | 通貨ペアや仮想通貨CFDなど約70種 |
1LOTの単位 | 10万通貨 |
両建て | ◯ |
追証 | なし |
ロスカット | 20% |
入出金手数料 | 無料 |
約定 | ◎ |
日本語サポート | あり |
トレードアプリ | MT4 |
ビッグボスは、2013年からPrime Point LLCが運営する海外FX業者で、まだ運営歴は浅く、セントビンセント及びグレナディーン諸島においてIBCとして認可を受けた海外FX業者です。
このライセンスは、正式なライセンスではないため、イギリスのFCAやキプロスのCySECと比べると信頼性が低いといえます。
しかし、他の海外FX業者においても同じ認可の下で運営を行っており、HotForex(ホットフォレックス)やMYFX Markets(マイエフエックス マーケット)などと同じ認可を受けています。
そのため、ビッグボスでは、過去に出金拒否などの噂は出ていないことから、過剰に心配する必要はないでしょう。
また、日本語のサポートにも対応しており、問い合わせには「当日から翌営業日のうちに対応」と公式ホームページには記載されていますが、ネット上では「半日くらいで回答が来た」など、問い合わせ対応に関する評判は良く、日本人トレーダーにとっては嬉しいポイントといえます。
ビッグボスの口座の種類は3つあり、レバレッジ999倍となる一般的な「スタンダード口座」、スプレッドの狭い「プロスプレッド口座」、仮想通貨専用口座の「FOCREX口座」があります。
口座を1種類だけ開設することも可能ですし、複数開設することも可能となっています。
それぞれの口座に特徴があるので、自身のトレードスタイルに合わせて口座を選ぶと良いでしょう。
なお、プロスプレッド口座のみスプレッドが狭い分、取引手数料が発生するので注意してください。
また、FOCREX口座においては、レバレッジ取引ではなく、株式投資の現物取引と同様に、入金額のみで取引を行います。(入金額100万円=取引可能額100万円)
そのため、購入した仮想通貨の価格が急落した際に、入金額に対して含み損が一定割合を下回った場合、追証が発生する恐れがあります。
そしてビッグボスでは、不定期に開催されている「口座開設ボーナス5,000円」と、常時で開催されている「取引ボーナス」という制度があります。
口座開設ボーナス5,000円については、不定期開催のため、タイミングを計って口座を開設するのは難しいと思います。
しかし、取引ボーナスの付与は常時開催されており、1lotの取引ごとに4ドル(約400円)のボーナスが付与されるというもので、毎週月曜日にMT4の取引口座へ「クレジット」として付与されます。
なお、ボーナスは出金できませんが、口座の残高と合わせて取引証拠金として使うことができるので、たくさん取引すれば取引証拠金を増やしてさらに大きな取引ができるようになります。
そして、取引時においては、国内FX業者では証拠金不足となった場合は追加入金しなければいけない「追証(おいしょう)」という制度となっていますが、ビッグボスでは有効証拠金が一定割合未満となった場合に自動で「強制ロスカット」される仕組みになっております。
なお、強制ロスカットが執行される有効証拠金の割合は20%となっています。
また、ビッグボスでは万が一口座の残高がマイナスになった場合でも、ビッグボスがマイナス分を補填してくれるため、マイナス残高が自動でゼロに戻ります。
しかし、取引の方法次第では、マイナス分を補填してもらえない場合もあるため注意が必要です。
ビッグボスの良い点
ビッグボスで良い点は、以下の4点が挙げられます。
①最大レバレッジ999倍
②取引ボーナスがある
③口座のタイプは3種類から選べる
④仮想通貨の取扱銘柄が豊富
これらの点について、良いと言われている背景を説明します。
①最大レバレッジ999倍
ビッグボスでは最大レバレッジ999倍で取引できるので、少ない資産でも大口の取引ができます。
国内業者では最大レバレッジが25倍に制限されていることからも、高い倍率で取引できる事は海外FXの特権です。
海外FX業者は、最大レバレッジ200〜400倍程の業者が多いため、ビッグボスの999倍という倍率は群を抜いていることがわかります。
最大レバレッジが高いため、少額でも効率良く資金を増やしていくことができます。
ただし、全ての銘柄が999倍で取引できるわけではなく、一部の通貨ペアとCFD商品はレバレッジ50倍に制限されます。
②取引ボーナスがある
ビッグボスでは、取引ボーナスキャンペーンを常時開催しています。
この取引ボーナスは、トレードするだけで付与されるボーナスであり、証拠金の足しにもなるため、入金額以上に取引をすることができます。
FX通貨ペアについては1lot取引する度に4ドル、仮想通貨CFDについては10万ドル取引する度に5ドルのボーナスが獲得できます。
取引ボーナスには有効期限や獲得上限の設定はありませんので、長期的に取引ボーナスの恩恵を受けながら取引することが可能です。
なお、取引ボーナスは、FOCREX口座は対象外となりますので、注意が必要です。
③口座のタイプは3種類から選べる
スタンダード口座 | プロスプレッド 口座 | FOCREX 口座 | |
1lotあたり | 100,000通貨 | 100,000通貨 | 100,000通貨 |
最低取引単位 | 1,000通貨(0.01lot) | 1,000通貨(0.01lot) | 1,000通貨(0.01lot) |
入金額以上の損失 | なし | 追証あり | 追証あり |
最大保有可能 ポジション | 50lot | 100~1,000枚 | 100~1,000枚 |
取引手数料 | なし | 往復1lot9ドル | なし |
最大レバレッジ | 999倍 | 1倍 | 1倍 |
スプレッド | 1.5 pips~ | 0.1 pips~ | 0.0 pips~ |
最低入金額 | なし | なし | なし |
口座開設ボーナス | もらえる | もらえない | もらえない |
取引ボーナス | もらえる | もらえない | もらえない |
取引に直接関わってくる注意すべきポイントは3つです。
・取引手数料の有無
・ボーナスの有無
・追証の有無
基本的に「スタンダード口座」を選ぶ人が多いですが、スキャルピング用の「プロスプレッド口座」、仮想通貨の現物取引用の「FOCREX口座」が選べるようになっています。
④仮想通貨の取扱銘柄が豊富
ビッグボスでは様々な仮想通貨を取り扱っていることも、魅力のひとつです。
スタンダード口座とFOCREX口座では、取引できる仮想通貨の種類が異なり、最も有名なビットコインについては、どちらの口座でも取引可能ですが、一部FOCREX口座では取引できない銘柄もあるので注意してください。
スタンダード口座 | FOCREX口座 | |
BTC/USD | 〇 | 〇 |
ETH/USD | 〇 | 〇 |
XRP/USD | 〇 | 〇 |
BCH/USD | 〇 | × |
EOS/USD | 〇 | × |
LTC/USD | 〇 | × |
NEO/USD | 〇 | × |
BTC/JPY | 〇 | × |
ETH/JPY | 〇 | × |
EXC/USD | × | 〇 |
ETH/BTC | × | 〇 |
NEO/BTC | × | 〇 |
FOCREX口座では、EXコインと呼ばれる仮想通貨の取引ができます。
EXコインは、セキュリティがとても高度なものとなっているので、ハッキングによる盗難リスクは低いといえます。
さらに、その価値も最高値の50%以下にならないため、暴落によるリスクが抑えられたコインといわれています。
ビッグボス の悪い点
ビッグボスで悪い点は、以下の4点が挙げられます。
①ゼロカット執行の基準が曖昧
②取引ボーナスはFX通貨ペアと仮想通貨CFDのみが対象
③信託保全ではなく分別管理を行っている
④MT5に対応していない
これらの点について、悪いと言われている背景を説明します。
①ゼロカット執行の基準が曖昧
ビッグボスを使う上で最大の懸念点は「しっかりとゼロカットが執行されるか」ということです。
公式ホームページには「ビッグボスが不正な取引と判断した場合は追証なしの対象外」と記載されています。
海外から日本へ追証として請求されることはないと思いますが、ゼロカットの基準が曖昧なのは不安材料といえるでしょう。
②取引ボーナスはFX通貨ペアと仮想通貨CFDのみが対象
ビッグボスの取引ボーナスは、非常に魅力的な内容ですが、FX通貨ペアと仮想通貨CFDの取引のみが対象という条件があります。
ビッグボスには、これら商品の他にも株価指数や貴金属など幅広い商品があるため、それらを中心に取引している方も多いと思います。
そのため、取引のメインとなる銘柄がボーナス対象かどうか事前に注意が必要です。
③信託保全ではなく分別管理を行っている
ビッグボスの顧客資産の管理方法は、信託保全ではなく分別管理にて行われています。
信託保全とは、FX業者が倒産した際に、顧客資金を返還してくれる仕組みのことで、信託保全があれば、FX業者の経営が破綻してしまってもトレーダーの資金や利益が保護されます。
そのため仮にビッグボスが倒産した場合、顧客資産が無事に手元に返ってくるかどうかの保証はない。
とはいえ、ビッグボスが倒産する可能性はかなり低く、万が一会社が倒産しても資金が差し押さえられない限り、預け入れていた資金はトレーダーに返還されるので過剰に心配する必要は一切ありません。
④MT5に対応していない
ビッグボスは、MT4には対応しているが、MT5には対応していません。
実際、MT4のみの提供でも困ることはありませんが、MT4はすでに公式サポートが終了しているアプリケーションなので、問題があればMT5へ移行という流れに今後なると思います。
その際にMT5の仕様に早くから慣れておくに越したことはないので、今後はMT5の提供も期待したいところです。
まとめ
ここまで、ビッグボスの特徴や良い点・悪い点について解説してきましたが、総合的には評判は高いといえます。
運営歴が浅いものの、有名格闘家ボブ・サップを広告塔にしている点や、出金拒否の噂もないことから信頼できるFX業者であるといえます。
他にもレバレッジ最大999倍、取引ボーナスの付与、日本語のサポートも備わっているなど様々な魅力がありました。
少し残念な点としては、ゼロカットされるかどうかの懸念と、取引ボーナスがすべての銘柄が対象でないことなどが挙げられます。
また、口座開設ボーナスや入金ボーナスが、不定期で開催されているものの、時期などについても不明な点も、海外FX業者を選ぶポイントとしては、不利に働くポイントとなります。
ここまでの解説を踏まえて総合的に判断すると、取引ボーナスの対象となるFX通貨ペアや仮想通貨の取引を行う方にとっては、ビッグボスを選んでも良いとは思いますが、まだまだXMやGEMFOREXに比べるとサービス内容は劣ると感じました。
しかし、仮想通貨の取扱銘柄が多いことから、時代のニーズにも対応しているFX業者であることから、今後のサービス展開に期待したいところです。